2022
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プロジェクト計画はベンダーの力量を測るモノサシ
一般的に、ベンダー評価は「要求機能」「費用」「実績」に注目しがちです。なぜなら「定量評価」しやすいからです。ベンダーから提示された情報をもとに、数値化し、比較しやすい項目です。評価内容もわかりやすく、判断しやすい項目でもあります。
しかし、これだけでは、評価が十分とは言えません。なぜなら「プロジェクトは8割が失敗する」といわれているからです。この失敗をいかに回避し、プロジェクトを成功させることができるか。ここがとても重要です。
では、プロジェクトはどうすれば成功するのでしょうか?
シンプルにいってしまえば、ユーザーとベンダーの「力量」にかかっています。
ユーザーとベンダーがプロジェクトの両輪であり、どちらか一方でも欠けてしまうと、プロジェクトはうまくいきません。
身もフタもないのですが、ベンダーが「力量不足」であれば、プロジェクトは失敗してしまうのです。いくらパッケージが優れていても、他の評価が高くても、ベンダーが「システム本稼働」までもっていけなければ、全く意味がないからです。
では、ベンダーの「力量」をどこで評価すればよいのでしょうか?
それが「プロジェクト計画」となります。
プロジェクト計画の評価は、性質的には「定性評価」です。だから評価が難しく、敬遠されがちです。人によって評価が分かれてしまうからです。
しかし、プロジェクト計画の要素を分解し「いかにプロジェクトの失敗リスクを下げていくか?」の観点で細かく見ていくことで、定量化を進めていくことはできます。
プロジェクトを必ず成功させる絶対的なノウハウはありません。いかに致命的な失敗を回避して、成功の確率を上げていくか、「確率のゲーム」でもあります。
そして、この「成功/失敗の確率」に大きな影響をあたえるパラメーターが「プロジェクト計画」には詰まっているのです。
このパラメーターに対して、それぞれ評価基準を設けて、スコアリングしていくことがポイントとなります。
プロジェクト計画における6つの評価項目
このプロジェクト計画の代表的なパラメーター(評価項目)は次の6点となります。
①スケジュール
②開発手法
③移行計画
④プロジェクトマネージャー
⑤プロジェクト体制
⑥ユーザー教育
この6点が、ベンダーの「ノウハウ」や「経験値」が如実にあらわれる部分となります。ここを深く掘り下げることで、そのベンダーの力量不足によるプロジェクト失敗リスクを回避することにつながっていきます。
↓各項目の詳細はこちら↓
【提案評価その4】プロジェクト計画「①スケジュール」をどう読み解くか?
【提案評価その4】プロジェクト計画「②開発手法」をどう読み解くか?
【提案評価その4】プロジェクト計画「③移行計画」をどう読み解くか?
【提案評価その4】プロジェクト計画「④プロジェクトマネージャー」をどう読み解くか?
【提案評価その4】プロジェクト計画「⑤プロジェクト体制」をどう読み解くか?
【提案評価その4】プロジェクト計画「⑥ユーザー教育」をどう読み解くか?